貸金業立入検査

先月の話になりますが、私が勤務している会社に東京都の産業局金融部貸金業対策課の検査官による立入検査がありました。
コロナの影響で今年は立入検査がないのかと勝手に想像していたので、連絡があった時は少し驚きましたが、毎年検査を受け、内部管理も変わらず行ってきていたため、事前に社内での準備書類等の確認は行いましたが、あわてて対策をすることなく検査をうけることができました。

因みに、私は会社では、内部管理部門に従事しており、実際に貸付業務を行っている部門長であり貸金業務取扱主任者として東京都に届出をしている方と一緒に応対しましたが、前回の検査の経験者は私だけであったため、事前に昨年検査のことを参加者に説明し当日に臨みました。
なお、私の勤務先は、東京都以外に貸付に関わる営業所を持たないため、監督官庁が東京都となり、ここ数年は毎年東京都による立ち入り検査が行われております。
参考までに、もし県にも営業所を持っていた場合は、監督官庁は財務局になります。

昨年の検査と違った点は、今年はコロナ禍での検査というこで、
・事前に電話である程度の確認を実施した上で現場に検査官がきて検査をした
・当日準備すべき書類等については、事前に電話で説明があり、準備しておいた書類(一部は画面)をその場で見せることで検査時間をできるだけ短くするというスタイルであったこと
・貸金業法で定められた入口に掲げている標識、貸付条件表を我々を呼び出す前に事前に検査していたこと
などが違っていました。
それ以外は、検査項目は金融庁の貸金業の監督指針に基づくものですが、短い時間でしたが、網羅的に数多くのことを確認したというの実感でした。

貸金業を営む方は、法律更に言うと監督指針に沿った運用と管理が重要となりますが、自社だけだとなかなかこうした点まで手が回らないこともあります。
当方は、貸金業に関し、実際に何度も検査対応もした経験があり、また変更届け等の実務経験も豊富な行政書士となりますので、貸金業を営んでいらしゃる方で、管理を含めた貸金業への自社の態勢にご不安があるような場合は、お気軽にお問い合わせください。

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