一時支援金の事前確認 登録確認機関と報酬
登録確認機関による事前確認
3月8日から申請の受付が開始している緊急事態宣言の影響緩和に関わる一時支援金では、登録確認機関による事前確認が必須条件となっています。
当方も行政書士会からの二次募集に対して申請を行い、3月後半に無事登録確認機関として登録されました。
国としては、事前確認を行う登録機関が一時支援金の申請者から手数料をとらずに済むよう登録確認機関が30件以上の事前確認の処理をした場合、1件あたり1,000円の手数料を支払うことになっています。
登録確認機関は想像以上に時間を要しています
この1,000円の手数料に対して、他の士業の先生を含め登録機関になられた方からは、顧問先以外の俗にいう「イチゲンさん」相手だと割にあわないという意見が多数だされているようです。
当方も、集団予防接種のように目の前に完璧に準備が整った状態で確認業務だけを流れ作業のように行うのであれば、申請者からは頂くことなく対応できるかと思っています。しかしながら、実態は、申請者毎に状況・事情が違っており、以下示すようなことを含めていろいろなことを想定するとそれなりの時間がかかることを想定せざるを得ないかと考えております。そのため、申し訳ない気持ちで一杯ですが、一定の報酬を頂くことにしました。
【事前】
・法人か個人事業主の確認
・法人代表者または個人事業主本人と確認できるかの確認
・事前準備資料の説明と確認(特に確定申告書類の部分と売上台帳等帳簿の関係)
⇒ここの説明に一般的に時間がかかります
・対面なら場所、TV電話ならシステムの確認から確認実施日時設定
・その他申請者の状況、その他気になる点の確認
・申請者からの質問への対応
【事前確認】
・当方事務所に来ていただくことが難しい場合は、当方が指定の場所にお伺いすることもありますが、その場合往復の時間
・申請者の方で準備漏れがあった場合は、再確認の機会を設けることも想定
・一部慣れていない申請者の方との間の確認では想定以上の時間を要することも予期する必要があり
・決められた事前確認自体、事業の規模、ご提示いただく帳簿によっては、確認に相当の時間がかかる場合もあり
・登録確認機関として問題があった場合のビジネスリスクを背負う必要あり
私の勝手な想像かもしれませんが、多くの登録確認機関の方も同じように考えられ、その結果現在事前確認の相場が、1万円をこえるようなレベルになっているのではないでしょうか。
申請者の方は、非常に厳しい経済状況であるため、無償対応をしてもらえる登録確認機関を望まれるのは十分理解できます。
一方、ビジネスリスクを背負って、かつそれなりの時間をかけて事前確認業務を請け負うこともご理解頂きたいと思います。
ただ、報酬をもらう以上は専門職として報酬に見合った品質を提供する義務があることを肝に銘じ、1件1件丁寧な対応をさせて頂きたいと思います。
当方、事前確認を法人(中小企業)7,000円(税込)、個人事業主6,000円(税込)でご対応しております。詳しくはこちらまで。